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この近隣にある「二国」は、
《その古風旧慣に恋々するの情は百千年の古に異ならず……
教育の事を論ずれば儒教主義と云い、
学校の教旨は仁義礼智と称し、
一より十に至るまで外見の虚飾のみを事として……
道徳さえ地を払うて残刻不廉恥を極め、尚傲然として自省の念なき者の如し》
◆挑戦への絶望と苛立ち
福澤の文章の烈しさは、そのまま朝鮮の開化を祈念していた彼の思いの裏返しの憤怒であった。
しかし、福澤は「文明化」自体に絶対的な価値を置いていたのではない。
「脱亜論」の冒頭でも「文明は猶麻疹の流行の如し」といい、
「有害一偏の流行病にても尚且その勢いには激すべからず」
として文明化は利害相伴うものであることも語っている。
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